全国花火競技大会で日本一の称号である内閣総理大臣賞を最多の19回、受賞した野村陽一さん。
この記事では、そんな野村陽一氏のプロフィールや経歴、花火の動画を紹介します。
野村陽一のプロフィール
五重芯変化菊(ごえしんへんかぎく)という花火は、均等な同心円が六重の大きな輪を描く究極の花火のことです。
長い間、この五重芯(ごえしん)は実現不可能と言われてきました。
その五重芯変化菊の製造と打ち上げに、野村花火工業が初めて成功します。
五重芯に挑戦する花火師は全国各地にいますが、目に見えるほど、はっきりと6層の輪を出せるのは、野村花火工業だけだと言われています。
日本花火界の頂点に立ってもまだ、ご自身では、”まだ完ぺきな五重芯は作れていない!”と、さらなる上を目指していらっしゃいます。
野村陽一のwikiプロフィール
- 名前:野村陽一(のむら よういち)
- 生年月日:昭和25年11月8日
- 年齢:69歳(2020年7月時点)
- 出身:茨城県
- 大学:明治大学卒業
大学卒業と同時に、家業である花火師として修業を開始する。
現在 四代目として、野村花火工業の代表を務めています。
2017年の大曲の花火大会の様子です↓
2019年古河花火大会では音楽付き特大ワイドスターマインが見られます↓
野村陽一氏の経歴
大曲の全国花火競技大会で7回、土浦の全国花火競技大会では11回の総合優勝、合わせて18回の内閣総理大臣賞を受賞されています。
また隅田川花火大会における全国花火コンクールの部では2年連続で優勝し、全国にたくさんのファンがいます。
また、野村陽一氏は、
2013年(平成25年)には「現代の名工」に選出され、
2014年(平成26年)には「黄綬褒章(おうじゅほうしょう)」を授与されました。
厚生労働大臣が表彰する「卓越した技能者」のこと。
工業技術や花火などの伝統工芸など分野で優れた技術や業績を有する技能者に贈られます。
毎年秋に約150人が選ばれ、表彰状や楯、徽章、褒賞金の10万円が贈られます。
野村花火工業の花火作り
花火の中身である星(ほし)は、1日0.5㎜しか大きくなりません。
直径20㎜の星を作るためには、40日以上かかります。
なんと、1か月以上です( ;∀;)
職人さんによって作られた星を、天日で乾燥させます。
丹念な星づくりの後、約30日の間、しっかりと干します。
野村陽一さんは、星の干し具合を入念に手でチェックします。
丸くて、サイズが同じ状態の星が、一番いい花火になるそうです。
このように、花火が出来上がるまでには、大変な作業があり、すぐには完成しないのです。
少しずつ、少しずつ、大きくなっていく、その様子を、野村陽一さんは、「作ると言うよりは育てるという感覚」だと言います。
「(花火の星を作るのは)子供を育てる」ような感覚だそうです。
そうやって多くの人手と手間をかけられて、花火は打ち上げられる日を待つそうです。
良い花火とは、一瞬でパッと散る。
その一瞬が、人々の心に残り、脳裏に焼き付くのだと。
野村陽一氏のテレビ出演
- 2006年 NHKプロフェッショナル~仕事の流儀 ~
- 2008年 キリンビールのテレビCM
- テレビ東京系ワールドビジネスサテライト「しごと箱」
- テレビ朝日 報道ステーション
- 2020年7月26日MBS「情熱大陸」
など、多数テレビ番組に出演されています。
2019年大曲の花火大会 最優秀賞「新緑の躍動」野村花火工業
まとめ
以上、野村花火工業の野村陽一さんのプロフィールや経歴、花火の動画を紹介しました。
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