箱根駅伝2022の予選会が10月23日(土)に、陸上自衛隊立川駐屯地内の周回コースにて無観客で開催されます。上位10人の合計タイムで、箱根駅伝2022に出場する10校が決まります。この記事では、箱根駅伝2022予選会を通過する10校を予想します。
箱根駅伝2022予選会の選考基準
2022年の正月に開催される第98回箱根駅伝の予選会が、2021年10月23日(土)に東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地内の周回コースで行われます。前回の第97回箱根駅伝で10位以内に入った駒大、創価大、東洋大、青山学院大学、東海大、早稲田大、順大、帝京大、國學院大、東京国際大には、シード権があり、その他の出場『10校』が予選会で決まります。
箱根駅伝2022予選会の選考方法は、前回と同じく『各校10人以上12人以下がハーフマラソンに出場』して『上位10人の合計タイム』で競います。また、予選会突破できなかった大学の上位走者(本戦出場回数が1回を超えない選手)から関東学生連合チームが編成されます。
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箱根駅伝2022予選会の予想や展望
こちらは、昨年の箱根駅伝でシード権を逃した10校と予選会敗退の上位10校チームの5000mと10000mの上位10人の平均タイムの表となっています。
出場校 | 前年成績 | 5000m | 10000m | ||
上位10人の平均タイム | 14分未満 | 上位10人の平均タイム | 29分未満 | ||
明治大学 | 本戦11位 | 13分46秒71 | 12人 | 28分36秒61 | 10人 |
中央大学 | 本戦12位 | 13分55秒16 | 6人 | 28分39秒64 | 9人 |
神奈川大学 | 本戦13位 | 14分04秒15 | 3人 | 29分02秒82 | 3人 |
日本体育大学 | 本戦14位 | 14分04秒28 | 2人 | 29分05秒58 | 4人 |
拓殖大学 | 本戦15位 | 14分15秒60 | 1人 | 29分09秒16 | 2人 |
城西大学 | 本戦16位 | 14分09秒45 | 3人 | 29分18秒25 | 2人 |
法政大学 | 本戦17位 | 14分07秒53 | 2人 | 29分19秒82 | 2人 |
国士舘大学 | 本戦18位 | 14分06秒24 | 1人 | 29分08秒56 | 3人 |
山梨学院大学 | 本戦19位 | 14分12秒58 | 1人 | 29分12秒36 | 3人 |
専修大学 | 本戦20位 | 14分19秒68 | 1人 | 29分36秒95 | 1人 |
筑波大学 | 予選会11位 | 14分19秒57 | 2人 | 29分49秒76 | 1人 |
中央学院大学 | 予選会12位 | 13分56秒72 | 6人 | 28分50秒21 | 6人 |
麗澤大学 | 予選会13位 | 14分20秒14 | 1人 | 29分44秒40 | 1人 |
上武大学 | 予選会14位 | 14分20秒36 | 29分24秒45 | 1人 | |
駿河台大学 | 予選会15位 | 14分14秒15 | 1人 | 29分29秒33 | 3人 |
大東文化大学 | 予選会16位 | 14分09秒38 | 2人 | 29分07秒67 | 3人 |
東京農業大学 | 予選会17位 | 14分22秒61 | 29分44秒22 | 1人 | |
日本大学 | 予選会18位 | 14分03秒72 | 3人 | 29分05秒97 | 4人 |
慶應義塾大学 | 予選会19位 | 14分20秒30 | 29分35秒50 | ||
亜細亜大学 | 予選会20位 | 14分25秒25 | 1人 | 29分38秒92 | 2人 |
立教大学 | 予選会28位 | 14分10秒91 | 1人 | 29分42秒99 | 1人 |
ソースはこちら→月刊陸上競技 2021年10月号
この表からも、明治大学と中央大学が突出していることが分かります。明治大学の10000mの上位10人の平均タイムは、28分36秒61、中央大学の10000mの上位10人の平均タイムは、28分39秒64と両校、28分30秒台です。
箱根駅伝予選会を上位通過が確実と予想される大学はこちらの2チームと予想されます。
中央大学
予選予想 | 出場校 | 前年成績 | 5000m | 10000m | ||
上位10人の平均タイム | 14分未満 | 上位10人の平均タイム | 29分未満 | |||
1位 | 明治大学 | 本戦11位 | 13分46秒71 | 12人 | 28分36秒61 | 10人 |
2位 | 中央大学 | 本戦12位 | 13分55秒16 | 6人 | 28分39秒64 | 9人 |
3位 | 中央学院大学 | 予選会12位 | 13分56秒72 | 6人 | 28分50秒21 | 6人 |
4位 | 神奈川大学 | 本戦13位 | 14分04秒15 | 3人 | 29分02秒82 | 3人 |
5位 | 日本体育大 | 本戦14位 | 14分04秒28 | 2人 | 29分05秒58 | 4人 |
6位 | 拓殖大学 | 本戦15位 | 14分15秒60 | 1人 | 29分09秒16 | 2人 |
7位 | 国士舘大学 | 本戦18位 | 14分06秒24 | 1人 | 29分08秒56 | 3人 |
8位 | 城西大学 | 本戦16位 | 14分09秒45 | 3人 | 29分18秒25 | 2人 |
9位 | 法政大学 | 本戦17位 | 14分07秒53 | 2人 | 29分19秒82 | 2人 |
10位 | 山梨学院大学 | 本戦19位 | 14分12秒58 | 1人 | 29分12秒36 | 3人 |
この記録から、箱根駅伝予選会の通過有力校は下記の5校と予想しました。
神奈川大学
拓殖大学
日本体育大学
国士舘大学
箱根駅伝予選会の1位予想から順番に見ていきましょう。
1位予想 明治大学
明治大学は、前回2021年の箱根駅伝本戦で有力視されていた実力チームです。ところが序盤で失速し、3区終了時点でまさかの17位、4区以降巻き返しを図りますが11位どまり、シード権に届かずという結果でした。
主将の鈴木聖人(4年)、手嶋杏丞(4年)は共に今季のトラックで自己新記録を連発。関東インカレ(2部)で鈴木聖人が5000m5位、10000m4位、手嶋は10000m7位入賞を果たしています。更に、ハーフマラソン5位の小澤大輝(3年)や5000m8位の富田峻平(3年)らも安定しています。
前回箱根駅伝本戦に出たメンバー4人が卒業して抜けましたが、予選落ちしたチームの中では最も選手層の厚いチームです。5000mの記録14分未満が12人、10000m29分未満が10人と群を抜いており、抜けた4年生の穴を十分埋められると考えられます。
2位予想 中央大学
中央大学は、前回の箱根でルーキーでありながら日本人のトップ争いをリードし、1時間01分47秒で走った吉居大和(2年)の他、三浦拓朗(4年)、森凪也(4年)、千守倫央(3年)らメンバーがそろいます。また4年の倉田健太がハーフマラソン8位入賞の活躍があり、全日本選考会では、吉井大和、森凪也、千守倫央の主力3人が出場ながら上位入賞を果たしており、総合力が上がっていると考えられます。
3位予想 中央学院大学
中央学院大学は前回2021年箱根駅伝本戦で12位の実力校で、エースの栗原圭吾(4年)や小島慎也(3年)、武川流以名(3年)ら、力のある選手がそろい、更にルーキーの吉田礼志(1年)と堀田晟礼(1年)の両名が10000m28分台をマークしており、新人の活躍も期待できそうです。
4位予想 神奈川大学
前回の箱根駅伝予選会で走ったメンバー10人、箱根本戦経験者が多数残っているのが神奈川大学です。
主将の西方大珠(4年)は昨年の箱根駅伝予選会で1時間02分06秒と好走しました。箱根本戦では1区を区間4位で好走した呑村大樹(4年)などメンバーがそろいます。
箱根駅伝未出場の選手では、巻田理空(2年)も10000m28分台、横澤清己(4年)も28分台に届くところまで来ています。予選会では神奈川大学も上位通過が予想されます。
5位予想 日本体育大学
昨年の大エース池田燿平(カネボウ)を筆頭に、11人の学生駅伝経験者が一気に卒業した日体大は、正直なところ戦力ダウンを否定できませんが、藤本珠輝(3年)がエースとして成長し、10000mで28分08秒58の好記録を出し、安定した走りを見せています。また箱根未経験ですが、10000mで28分41秒93をマークした大畑怜士(4年)が実力をつけてきており、戦力ダウンをカバーしつつあります。
6位予想 拓殖大学
拓殖大学には、前回予選会で個人1位のジョセフ・ラジニ(3年)がおり、前回予選会を走ったメンバー10人が残る経験値が高いチーム。主将の合田椋、新井遼平、竹蓋草太ら(いずれも4年)に加えて、3年の吉村隆も主力として成長、予選会突破は有力と言えそうです。
参考文献:2021年秋学生駅伝ガイド
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箱根駅伝2022予選会の注目選手
箱根駅伝予選会の注目選手は、前回1位の拓殖大学のジョセフ・ラジニ(3年)、国士館大学のライモイ・ヴィンセント(4年)などの留学生選手です。実業団のサンベルクスから流経大に入学したサムソン・ディランゴ(1年)も、関東インカレ1部で5000m、10000mの2冠を達成した実力者です。
日本人の注目選手は、明治大学の鈴木聖人(4年)、手嶋杏丞(4年)、中央大学の吉居大和(2年)、三浦拓朗(4年)、中央学院大学の栗原啓吾(4年)らがトップ争いを繰り広げると予想されます。
※年齢は2021年10月時点です。
ライモイ・ヴィンセント(国士舘大学4年)
駅伝を初めて知った時、これだと思った。ひとりではなく、みんなで戦う。それが特別なこと。駅伝はチームだからこそ、疲れていてもそれを見せずにやる。
エースはみんなを引っ張っていかなくてはいけない。みんなをまだまだできるという方向にモチベーションを持っていくんだ。 #ヴィンセント pic.twitter.com/Tua527OzR5— フジテレビ陸上 (@fujitvrikujo) October 10, 2021
鈴木聖人(明治大学4年)
【箱根駅伝振り返りコメント】
5区 鈴木聖人チームの流れを変える走りをすることが出来ず不甲斐ない走りをしてしまいました。
今年は予選会からスタートになってしまいますが最後の箱根
嬉し涙で終わらせてみせます!応援ありがとうございました。
これからも明治の応援よろしくお願いします🤲 pic.twitter.com/qFSPWrkkEs— 明治大学体育会競走部 (@MeijiKyoso) January 4, 2021
手嶋杏丞(明治大学4年)
日本インカレ1日目
男子10000m決勝
8位 手嶋杏丞(明治大)29分02秒30#89日本IC #青春に駆けろ pic.twitter.com/PzESlkYRGt— 4years. (@4years_media) September 12, 2020
吉居大和(中央大学2年)
吉居大和とその他おはよう! pic.twitter.com/r13ufQAXeq
— たかぴー (@sute0625) October 11, 2020
三浦拓朗(中央大学4年)
8区を走るのは、三浦拓朗(商3)です。去年は3区を走り区間12位と悔しさの残る結果となりました。今年は自己ベストを大幅更新。持ち味のスピードと攻めの姿勢でチームを勢いづける走りに期待です。結果で”サンタクロース”からの恩返しを誓います!#中大駅伝 #赤襷のサンタクロース#三浦拓朗 pic.twitter.com/Bjzvt2egxi
— こちら中スポ! (@chuosports2) January 3, 2021
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